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Swing

ブランコが好きなタケナカは、棲家を変えるごとにそこにブランコを作ってきた。彼の子供たちは幼い頃からブランコで遊び、そのせいか皆、車酔い知らずの三半規管を手に入れた。
ブランコが森の中に、静かに揺れるのを想像してみて欲しい。
ひとりで、家族と、恋人と、どんなブランコも額に風を運んで、視界は映画のフィルムのように、瞬間瞬間の風景を切り取る。
ブランコはおばあさんも乗れる遊具で、瞬間を感じるツールだ。
その時間を、記憶に残る一瞬としてプレゼントしたい。
夜の都会の公園や、誰も知らな山の中、河原の遊歩道、海の見える高台、ぶら下げられるところならどこにでも。
ブランコプロジェクトは脳に作用する。
愛しき瞬間を鮮やかに脳に刻むための仕掛けなのである。
Swing: コレクション
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