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Funiture
タケナカの作る家具はまっすぐではない。いや、まっすぐには作ることができない。
そもそも、一般的な家具作家は材木屋さんから買った材料を大型機械で水平垂直を削り出して組み上げていくのであるが、材料自体を森から切ってきて、曲がりくねった板で家具を作ろうとするうえに、土の上だったり、チェンソーだったり、まっすぐではない場所と道具で作る家具がまっすぐになるわけがない...タケナカの家具の特徴は簡単に表現するとこんなところだけれど、決してふざけているわけではなく、これは彼の表現である。
その曲線は森の木々のそのものの形。自然に逆らわずに家具に仕立てていく。日常生活に寄り添うオブジェとして。
森の声は都会のマンションの一室で、静かに語り続ける。
人の生活は偉大なる自然と接しているのが定理である。

Funiture: Project
Funiture: 黙想と思想
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