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​BAR the ICE

BAR the ICEは2005年にスタートした氷の造形プロジェクトである。

 今は世界的スキーリゾートとして賑うニセコの黎明期、そのダウンタウンの一角で、アイスタワー1本と氷のドーム3個を創り、BARとしてオープンさせたのが始まりだった。その頃多く訪れていたオーストラリア人たちの目に留まり、すぐに人気店となる。BARでの収益を軍資金として、札幌の藻岩山での制作を挟みつつ、10年間、ニセコのナイトライフにARTを添えるプロジェクトとして継続された。

 その10年でタケナカが手に入れたのはより自然と調和すること。ニセコの豪雪をカタチに取り込み、その場所ならでは雪、風、気温、水を使った造形スタイルを自ら”Dance”と呼び、表現は独創的で多彩だ。

 

 氷の造形プロジェクトはタケナカの父である造形作家、故竹中敏洋氏より受け継いだ彼のライフワークである。

 

 BAR the ICEは2017年より知床流氷フェス会場内に場所を移し、流氷や海からの湿った風を使った純粋な氷で、地元のボランティアの手を借りながら創られ、同フェスの顔となっている。

 2018年からはNiseko Ice Villageでのアイスオブジェの制作指導という形で、造形制作技術の伝達が行われている。

 北海道の冬には竹中敏洋氏が指導したことから始まり現在に続く層雲峡の氷瀑まつり、支笏湖の氷濤まつり、タケナカの手による知床流氷フェスのBAR the ICE、そしてNiseko Ice Villageという4ヶ所の氷の造形物が出現することとなる。


 彼の望みは、冬という限られた季節にだけ生まれる氷や雪の美しさとそのメッセージを見える形で留め、手渡し、広げていくことである。

BAR the ICE: ヘッドライン
BAR the ICE: ヘッドライン
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